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椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】
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北海道のミズナラで慣行栽培している原木椎茸。
これも十分安全で美味しいきのこです。
では椎茸における有機栽培と慣行栽培の違いってなんなんだ?!
 
 

有機と有機じゃない椎茸の違いって?

 
有機JAS認証の乾燥椎茸を販売していて特にお客様によく聞かれるようになった事があります。
 

ずばり、

『椎茸栽培の有機と有機じゃない物ってどう違うの??』

 
やっぱり気になりますよね。
ということで、今回はこの質問にどうお応えしているかご紹介したいと思います。
 
 

椎茸は慣行栽培でも充分安全な食品です

 
元々椎茸を含むきのこ類は農薬を使用しないで栽培しています。

菌床栽培という栽培方法ではオガクズや米ぬか、大豆かすなど天然由来の原料を練って、そこに菌糸を蔓延させてきのこを育てます。
菌床原料には化学肥料は使用していません。

①椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

原木栽培という方法では木の力と菌の力のみで栽培しています。
当然農薬も化学肥料も使いません。

②椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

そういう意味では有機・有機じゃないに関わらず栽培されたきのこはとても安全な食品なんです。

食品を扱っていてきのこの事も勉強しているバイヤー様はこのことを知っているので、冒頭の質問に行きつくんだと思います。
ということで、バイオコスモで取り扱う有機椎茸を栽培している大野きのこ山さんを例に挙げながら、原木椎茸における有機栽培と慣行栽培の違いをまとめてみました。
 
 

有機栽培と慣行栽培の違い

 

・原木のトレサビリティがとれること

椎茸を栽培するための原木は、自分で木を伐り出して原木にする自伐原木と、業者が伐り出した原木を購入する購入原木があります。

③椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

購入原木の場合、椎茸栽培にちょうどよいサイズの木が豊富な地域から伐り出す必要があるため、複数個所から仕入れたり、産地が毎年変わったりする事があります。
産地が増えるほど原料のトレサビリティが難しくなってきます。

大野きのこ山さんの場合、自分の山から広葉樹を伐り出して原木にしています。
そのため原木の産地は明確です。
 

・原木採取地域のドリフトが無い

有機認証を取得するには、原木を伐り出す場所に過去3年間、農薬や使用禁止資材を使用せず、周辺からの飛散も無かったと証明する必要があります。
自分の管理する地域なら証明もとりやすいですが、購入原木で複数地域から仕入れている場合は業者の協力が不可欠で、協力していただいたとしても証明が難しい事もあります。
 

・種駒は木駒を使用している

原木椎茸栽培には椎茸菌を蔓延させた種駒を使用しますが、この種駒には発泡スチロール栓を使用した成形駒と木片を使用した木駒の2タイプがあります。

④椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

以前は成形駒ではそもそも有機栽培の取得が出来なかったのですが、2017年3月27日の有機JAS規格等の改正により成形駒でも取得が可能になりました。

しかし、発泡スチロールの栓は成長していく椎茸の芽に押し出されて地面に落ちてしまう事が多々あります。

有機認証団体さんの見解では落ちた発泡スチロールは環境にとって良くないため全て回収して管理する必要がありそうなんです。
これは広大な敷地に原木を並べる農家さんにとってはかなり実現が難しい事です。

大野きのこ山さんの場合、木駒という木片に椎茸の菌糸を繁殖させたものを使用しているため発泡スチロールは使用していません。
 
種駒に関して、更に詳細はこちらをご覧ください↓
原木椎茸栽培で有機JAS認証を目指すなら種駒は要検討|有機ときのこ【第10話】
 

・仮に数ヶ月前のクレームでも原因を追えます

有機認証を取得する為には、生産数や出荷数、ロスの数などをデータに残し、ズレが無く把握しておく必要があります。
大野きのこ山さんの場合、有機を取得しロット管理を始めたことにより、仮にイレギュラーな事態やクレームが起こったとしてもデータから追いかけてすぐに原因を特定出来るようになりました。
データは過去3年間分保存されていてすぐに確認することが出来ます。
 

・環境に配慮した持続可能な栽培方法を実践

他にも大野きのこ山さんの有機椎茸に限って言えば、600メートルの山の上、露地で栽培していて栽培中は加温も冷房もしません。
本当に自然のままの栽培を行っています。

⑤椎茸の有機と有機じゃない物ってどう違うの?|有機ときのこ【第11話】

栽培が終わり椎茸菌に分解された廃ホダは、近隣の果樹園や山林に持ち込み、堆肥として再利用しています。

有機の基本である、環境に配慮した持続可能な栽培方法を実践していると言えます。
 
 
 
原木椎茸における有機栽培と慣行栽培の違いは、とりあえずざっと思いつく限りこのような部分だと思います。
他にもあるかもしれないのでそれはまた別の機会にまとめさせていただきます。

今年もしっかり販売していきますので、ぜひ有機椎茸のお引き合いのほどお願いいたします!
 
 
有機椎茸のご質問、購入希望、商談希望等、どうぞお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォームはこちら

 
 

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露木 啓

About 露木 啓

日本中のきのこをこの目で確かめ、味わい、安全で美味しいきのこを皆様にお届けできるよう日々奮闘中です。北は北海道から南は鹿児島県の沖永良部島まで、回ったきのこ産地は100以上!きのこの奥深さに魅せられ、公私ともにきのこ愛を注ぐ働きざかりの営業マンです。きのこ情報発信サイト”きのこのじかん”で記事を執筆しています。趣味はギターの弾き語り。『きのこといったら露木までっ!皆様にそう覚えて頂けるよう、きのこ情報をどんどん発信していきたいと思いますので宜しくおねがいします!』 ※メールアドレスはダミーです。