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きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう

きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
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食品表示基準が変わりました

2015年4月1日から『食品表示基準』が施行されています。
現在は経過措置中にあたり2020年3月31日までに新表示に切り替える必要があります。

今回はナメタケや佃煮など、乾燥きのこより難易度のあがるきのこ商品の一括表示について修正のポイントをまとめました。
前回記載した4つのポイントと併せて補完できる内容ですので、ぜひそちらも一読していただけましたら幸いです。
 

≪前回の記事≫

乾燥きのこの一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう

下記4つのポイントを確認しました。

①栄養成分表示 必須
②原料原産地表示の確認
③販売者表記について
④西暦表示のすすめ

乾燥きのこの一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう


 

きのこ加工品の一括表示 修正ポイント

前回の4つのポイントから、さらに下記2点を勉強していきたいと思います。
 

⑤原材料名欄、アレルギー表示は省略不可
⑥食品添加物は他の原材料と区分して表示

 
それでは一つずつ見ていきましょう。
 
 

⑤原材料名欄、アレルギー表示は省略不可

新法ではアレルゲンの表示方法が変わりました。
人の命にもかかわる部分なのでしっかり確認していきましょう。
 

≪アレルギー表示とは?≫

ある特定の食品(アレルゲン)を食べることでアレルギー症状が表れてしまう人が増えています。
そのため、食品の表示にあらかじめアレルギーの起きやすい原材料を記載することで、アレルギーを持つ方がその食品の摂取を避けられるようになります。
それがアレルギー表示です。
アレルギーは重症化すると死亡してしまうこともあるため、ここは特に慎重に記載して表示漏れの無いようにしましょう。
 

≪アレルギー物質 27品目≫

”アレルギーの起きやすい原材料”は現在のところ下記27品目に分類されています。
必ず表示する『特定原材料』7品目と、表示が推奨されている『特定原材料に準ずるもの』20品目があります。
 

①きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう

②きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう

 

≪新法ではアレルゲンは必ず記載します≫

これまでは原材料名に特定原材料そのものが含まれている時は、一括表示に記載しなくてもよい、というルールがありました(拡大表示)。
例えば原材料に『小麦粉』を使用していた場合、原材料名に小麦粉と記載すれば特定原材料であっても『小麦』のアレルゲン表記はしなくてもよかったんです。

しかし新法では拡大表示は廃止となり、含まれているすべてのアレルゲンを表示することになりました。
その表示方法には明確なルールがあります。
 

≪アレルゲン表示方法≫

アレルゲンは原則、原材料の後ろに個別に表示します(個別表示)。
ただ表示面積が狭く書ききれない場合などは例外として、原材料名の最後にすべてのアレルゲンをまとめて表記する一括表示も認められています。

※個別表示と一括表示を併用して記載することはできません。
※繰り返し出てくるアレルゲンは省略することもできます。
 

個別表示例)

原材料の後ろに括弧で(〇〇を含む)という風に記載します。

小麦粉(小麦を含む)
卵黄(卵を含む)
醤油(大豆・小麦を含む)
 

えのきの加工品『なめたけ』の場合

③きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 

一括表示例)

項目の最後尾に「一部に〇〇・〇〇を含む」と表示します。

※複数のアレルゲンは・で区切ります。
※原材料と添加物を別項目で区分する場合は、それぞれの欄の最後に一括表示します。
 

『なめたけ』の場合

④きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 
 

⑥食品添加物は他の原材料と区分して表示

新法では原材料と食品添加物を明確に区分して表示することになりました。
区分の方法は下記3種類です。

・原材料と食品添加物を/(スラッシュ)で分けて表示する
・原材料と食品添加物を項目を分けて表示する
・原材料と食品添加物を改行して表示する

 
※食品添加物は重量順で記載します。
※添加物のアレルギーを個別表示する場合は「添加物名(〇〇由来)」と表示します。一括表示する場合は原材料と同じように「一部に〇〇・〇〇を含む」と表示します。
 

『キクラゲとわさびの佃煮』の表示例)

 
原材料と食品添加物を/(スラッシュ)で分けて表示する
⑤きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 
原材料と食品添加物を項目を分けて表示する
⑥きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 
原材料と食品添加物を改行して表示する
⑦きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 
ちなみに、大手食品会社の商品の一括表示を見ていると/で分けて表示する方法が一般的なようです。
 
 

新法 食品表示基準に対応しよう、のまとめ

この記事を書くにあたり大手食品会社の表示方法をいろいろ拝見してみると、もうほとんどの商品が新法に対応した表示に切り替わっています。

心配なのは弊社のような中小企業や各きのこ生産者様が加工品を作っている場合などで、食品表示が変わったことに気づかないまま2020年4月1日を迎えてしまい、お客様から納品を拒否されてしまったり、旧ラベルの商品が販売できなくなり廃棄せざるをえなくなってしまうなどの懸念があります。
まだ取り組んでいない方はぜひ、これを機に一括表示の修正について取り組んでいただけましたらと思います。
 
上述のように大手食品会社の商品をいろいろ見ているとアレルゲンの表記はとても目立つようにしてあることが多いことに気が付きました。
例えば文字の色を赤色にしていたり、別枠を設けてアレルゲンをより目立つように表示していたり(当然原材料名にもアレルゲンの記載をしたうえで)。
 
⑧きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう
 
⑨きのこ加工品の一括表示は大丈夫?新法 食品表示基準に対応しよう

これは新法に定められたものでは無く、各企業が消費者により分かりやすくするためにしていることです。
さすがだと思いました。

食は人の命にかかわるもの。

そういう意識をもって、表示部分にも気を付けながら商品づくりに取り組んでいかなければならないなと感じました。
 
 

≪参考にしたHP≫

横浜市西区ホームページ『新しい食品表示のルールがスタートしました!!』
食物アレルギーネット『アレルギー物質の表示』
株式会社明治『知って!食物アレルギー 加工食品のアレルギー表示 表示の決まり』

また、らでぃっしゅぼーや㈱さんで2018年6月15日に開催された『食品表示基準 らでぃっしゅぼーや実務者のための表示勉強会』を参考にしました。
 
 

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露木 啓

About 露木 啓

日本中のきのこをこの目で確かめ、味わい、安全で美味しいきのこを皆様にお届けできるよう日々奮闘中です。北は北海道から南は鹿児島県の沖永良部島まで、回ったきのこ産地は100以上!きのこの奥深さに魅せられ、公私ともにきのこ愛を注ぐ働きざかりの営業マンです。きのこ情報発信サイト”きのこのじかん”で記事を執筆しています。趣味はギターの弾き語り。『きのこといったら露木までっ!皆様にそう覚えて頂けるよう、きのこ情報をどんどん発信していきたいと思いますので宜しくおねがいします!』 ※メールアドレスはダミーです。